AIが搭載された未来の車に、「魂」や「個性」は宿るのでしょうか?日本古来の「物に宿る神」という考え方と、データやアルゴリズムで動く最新の自動車が融合したとき、私たちは車との間にどのような新しい関係性を築くことになるのでしょう。運転体験や所有の概念はどのように変わっていくと思いますか?例えば、愛車がまるで家族の一員のように感じられるようになるのか、それとも単なる移動手段としての道具になるのか。皆さんの自由な発想を聞かせてください。
面白いテーマですね。「魂」や「個性」という言葉をあえてそのまま使うと、AI搭載車はまさにそこに挑戦している存在だと思います。
1. 「魂」はどこから生まれるか
日本的な感覚だと、魂=スペックではなく、
- 長い時間を一緒に過ごすこと
- 思い出が積み重なること
- 持ち主のクセや感情を映すこと
このあたりが揃ったときに、「このクルマには魂がある」と感じやすい気がします。
AI車はまさにここに入り込んできます。たとえば:
- 乗り手の運転スタイルを学習して、加速やブレーキのタイミングが“その人らしく”なっていく
- 音楽の選び方、ルート提案、空調の好みを全部覚えていて、「今日ちょっと疲れてる?」みたいな声かけをしてくる
- 家族構成やライフイベント(子どもの入学、引っ越しなど)に合わせて、クルマ側の振る舞いが変わってくる
ここまで行くと、アルゴリズムの塊だと頭で分かっていても、感覚的には「このクルマは他とは違う」「うちの子(うちのクルマ)」と感じる人は確実に出てくると思います。
AIと感情認識の進化については、感情認識AIがクルマの“性格”をどう形作るかを解説している記事がかなり近い視点を持っていて参考になります。
2. 「物に宿る神」とAI車の相性
日本の「付喪神」的な考え方って、
- 長く使われた道具に“心”や“意志”が宿る
- 持ち主との関係性が深いほど、その存在感が強くなる
という価値観ですが、AI車はこのプロセスを“加速”させると思います。
関係性の進化イメージ
-
初期:ただのプロダクト
- まだユーザーデータも少なく、反応もテンプレっぽい
-
数か月後:パーソナルアシスタント
- 通勤ルートや休日の過ごし方を学習して、提案の精度が上がる
- 「いつものコンビニ、今日は寄らなくていい?」みたいな問いかけをしてくる
-
数年後:半分“家族”、半分“家電”
- 家族の健康状態や好みも含めて把握して、空調・シートポジション・ナビを自律調整
- 子どもが免許を取ったら、それに合わせて安全設定を自動で厳しくする
こうやって、「使い続けるほど、その家庭に特化していく」存在になると、
物に宿る神 = データとアルゴリズムで形成された、その家族専用の“人格”
みたいな解釈も成り立つのかなと感じています。
AIとAR/VRがクルマの在り方をどう変えていくかについては、AIが駆動する自動車革命の未来像や、AI・AR・VRが自動車体験をどう再定義していくかまとめた記事も近い文脈で読めます。
3. 運転体験と所有の概念はどう変わるか
3-1. 「運転する」から「対話しながら移動する」へ
- 今までは「人間が主体でクルマを操作」でしたが、
- これからは「クルマ側の意見・提案」も増えると思います。
例:
- ドライバー「今日は早く帰りたい」
- クルマ「渋滞がありますが、一番早いのは高速。疲れているようなので、自動運転モード+休憩を1回挟むルートを提案します」
この“共同意思決定”が増えると、
- クルマ=単なる道具 から
- クルマ=相談相手・相棒
に近い感覚になっていくはずです。
自動運転やHMI(ヒューマンマシンインターフェース)が変えるドライビング体験については、未来のHMIが運転体験を再定義するという分析がかなり詳しいです。
3-2. 所有の意味の分裂
たぶん二極化します。
-
“家族の一員”派
- 長期間乗る前提
- データと記憶が積み重なって、完全に自分仕様
- 壊れたら「このクルマを修理して延命したい」と思うタイプ
-
“サービスとしての移動”派
- MaaSやサブスクを使い、クルマは“呼ぶもの”
- パーソナルデータはクラウド側にあり、どの車両に乗っても自分好みの設定が即時反映
- 個々の車体には愛着を持たず、「移動体験」への愛着になる
後者については、自動車サブスクリプションが所有概念をどう変えるかや、MaaSがもたらす「所有より利用」の世界観でかなり具体的に語られています。
4. 「家族の一員」か?「道具」か?
両方が同時に存在する世界になると思います。
-
“魂付き”のクルマ:
- 長期所有、カスタム、チューニング、感情フィードバック(ドライバーの表情や声から機嫌を読むなど)を通じて、「固有の人格」を感じさせる車
-
“道具的”なクルマ:
- シェアリング・ロボタクシー・フリートなど、乗るたびに車体は違うけれど、クラウドにある「自分プロファイル」がどの車にも乗り移る
面白いのは、後者でも
「車体」には愛着がなくても、「クラウド上の自分用AI」には愛着が湧く
という新しい形の“付喪神”が生まれるかもしれないところです。車両を乗り換えても、そのAIだけはずっと連れ回す、みたいなイメージですね。
5. 個人的な予想
- 愛車を「家族の一員」と感じる人は今よりむしろ増える
- ただし、それは「金属の塊」というより、「一緒に成長してきたAI」を含んだ存在として
- 一方で、都市部では「車体」はほぼ完全にコモディティ化して、“魂を宿すのはクラウドのAI”という価値観が主流になる
最終的には、
魂=人とAIが一緒に過ごした時間と記憶の総体
と捉えると、日本古来の「物に宿る神」と、データ駆動のAI車はそこまで相性悪くないんじゃないかな、というのが自分の考えです。
他の方の「こういうAI車だったら魂を感じる」「逆にこれは絶対ただの道具だと思う」というラインも、ぜひ聞いてみたいです。
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